「若いから無理だよ」
これは選挙期間中に言われた言葉の一つだ。
ほかにも「何も考えてないだろ」、「調子に乗るな」、「落選しろ」
書ききれないほど多くの言葉をかけられた。
私は何かをいわれるたびに真面目に傷つき、その言葉の意味や背景を考えていた。
(ほとんどの場合去り際に言われるのでコミュニケーションはとれなかった)
選挙期間ではなくても駅に立って活動しているといろんなことがあった。
時にはマスクを着けて立っていることについて20分以上怒られつづけたこともあった(マスク着用自由化以前)。時にはガーシー議員のことで大きな声で怒られたこともあった。わざとビラを受け取って目の前で投げ捨てる人もいた。
でも唾をかけられたりする人もいるようなので、まだまだ自分はいいほうなのかもしれない。そんな風に考え気を紛らわしたりもした。
政治を志すきっかけは社会をよりよくしたいという明るいものだった。
しかし、その道のりは思っていたよりずっと暗くてつらいものだった。
ただ考え方を変えるきっかけがあった。
ある日埼玉維新の津田幹事長に冗談まじりで少し不満をこぼした。
「こんな見知らずの人に罵倒される活動ってなかなかないですよね?」
そんなとき津田幹事長は真面目な顔ですぐこう返してくれた。
きっと一生忘れない言葉だと思う。
「でもこんなに見知らずの人に応援してもらえる活動もないよ。」
…確かに見知らずの私に「頑張ってね」と応援の言葉をかけてくれる人や挨拶を返してくれる人がたくさんいた。同じびらを毎回受け取ってくれるやさしい人もいた。
ネガティブな面ばかりを見ていた自分に気がついて以降は不思議と活動はつらくなかった。
苦手なことも少しづつ乗り越えることができた。
津田幹事長には本当に感謝している。
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